今日、4月26日は月刊誌WiLL6月号の発売日である。

元『週刊文春』編集長・花田紀凱が現代のオトナたちに贈る月刊雑誌『WiLL』


昨夜は男会もあって帰りは遅く、寝たのは夜明け間近の4時ごろ。今日起きたのは午後1時半だった。

遅くの朝食を摂り、今さらながら嫁の軽自動車のタイヤ交換をした。交換し終わった頃、車庫まで次男が来た。スタッドレスタイヤを水洗いし、次男を連れて本屋に向かった。

この月刊誌WiLLを買うのは初めてだ。ではなぜ買う気になったかと言うと、月刊誌WiLLに先日死刑判決が出た「山口県光市母子殺害事件」の被害者の夫であり父親の本村洋氏が寄稿した、死刑判決を受けての独占手記が掲載されているからだ。

今日の最優先事項がこのWiLL6月号の購入だったのだ。

WiLL2008年6月号2


原稿用紙50枚ということなので、20,000字ほどの手記だろう。数日前の死刑判決を受けて、これまで司法と闘ってきた本村氏の苦悩が22頁に及んで書かれていた。改めて、この事件の犯人、福田孝行への怒りが込み上げてくると同時に、本村氏のこれまでの苦労が少し垣間見れる手記であった。本村洋氏はもちろんのこと、遺族の方々の辛い日々とその苦悩はいかばかりであっただろうか。

この事件の当事者になるまで、法に関して無知であったという本村洋氏。彼がこれまで積んでこられた努力は大変なものであっただろうと思う。

事件当日、深夜10時過ぎに帰宅した本村氏は、いつもと違って玄関のドアノブに鍵がかかっていない事に気付いた時、嫌な予感がしたらしい。その社宅内には奥様もお子様も見当たらず、奥様の名前を呼ぶが返事は無い。部屋は散乱している。近くの公園を探しに行くが見当たらない。義理のお母様に電話をし、心当たりがないか尋ねている電話の最中で、おんぶ紐があるかどうかの確認に開けた押入れの下段から見えた体の一部。あまりの出来事に、何かを叫び、しばらくして電話の向こうの義母さんに「大丈夫です。大丈夫です。」と言い、電話を切ったらしい。さらに、動転していた本村氏は、天井に隠された娘さんを探すことをしなかったことをひどく悔やまれている。誰がその事を責めることが出来ようか。なんと悲しい事件であろうか。本当に許せない。そして本村氏は、自らの通報により駆けつけた警察官に、第一発見者として、容疑者として確保され、警察で取調べを受けることになる。

無実はすぐに証明され、犯人も分かり、しかし少年法という理不尽で大きな壁が立ちはだかった時、ある警察官が、酒鬼薔薇事件の被害者の父親が書かれた「淳」という本を1冊、本村氏に手渡し、「1冊は君、1冊は僕の分だ。この本を読んで、一緒に少年事件や少年法のことを勉強しよう。」と言われたらしい。なんと人情溢れる警察官だろうか。感動した。


この手記によると、被告の福田孝行は体重が倍になったかと思うほど、ひどく体型が変わっているらしい。さすが、刑務官に漫画雑誌を依頼し、檻の中でケラケラ笑うほどの無神経さ。普通、痩せるだろ。


この度の、この事件の裁判で出された死刑判決を喜ぶことが人としてどうなのか、誰かが死刑に処せられることをどう捉えるべきなのか、そんな議論はかつてよりされてきた事だが、少なくとも、この事件において、それは偽善だとはっきり言わせて貰う。つまりはそれは死刑廃止論者でもあり、この事件の主任弁護士である安田好弘にも言えることと解釈出来ようが、あの安田好弘率いる弁護団に属する21人の者たちは、偽善などという優しい表現では余りにも言葉が足らない。

そして今月のこのWiLL6月号には、本村氏の手記の次に、あるシンポジウムでの驚くべき事実がWiLL編集部により掲載されている。『「光市事件」報道を検証する会』というあの大弁護団のメンバーらも所属する組織らしい。日にちは3月15日(土)。東京・主婦会館プラザエフ開かれたシンポジウムだ。

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主題「『光市事件』に聞く/弁護団は何を主張・立証したのか」

副題「報道された虚偽の事実と、報道されなかった事実」
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この悲惨な事件を、この弁護団に属する者たちが、自分達がモデルになり撮影した写真などを用いて、入れ替わり立ち替わり、事もあろうに楽しそうに笑いながら犯行の状況を語っていた内容が書かれているのだ。本村氏が証言している「部屋の散乱」とは違い、「部屋は整然と物が、綺麗に並んだまま」と弁護団の一人は喋っている。その証拠写真はお見せできない。だと。その他の弁護団に属する者の語りが紹介されているが、どれも不愉快なものだ。

弁護士どもの態度に、その日参加した百数十人の多くは、暗澹(あんたん)とし、不快な思いで家路についた、と書かれている。


安田好弘率いる弁護士21人で構成されるこの弁護団。こいつらは人の心を持ち合わせてはいないような、この者たちを形成する全ての細胞の存在意義を疑いたくなる内容のものだ。

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安田好弘とは言わずとしれた麻原彰晃の弁護も引き受けた死刑廃止論者である。最近の事件では和歌山カレー事件、ヒューザーなどに見られる凶悪事件の弁護を昔から引き受けており、そしてそれら凶悪犯の死刑を回避させてきた、そっち方面の弁護士である。
また、この安田好弘はある不動産会社が差押えの強制執行を逃れることを目的として、差押え執行がなされるべき財産を隠匿したとする強制執行妨害容疑で逮捕され、有罪判決が出ている。
兵庫県出身というのが悲しい。
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死刑を廃止したいのなら、せめて終身刑を採用する活動をするべきだと思う。実際にそのような活動をしているかどうかは知らないが・・・。


WiLL2008年6月号、特大号でありながら680円。中身の割りに安いと思う。今日のブログに少し記事を引用させてもらったが、中身のほとんどは伝わりきらないのは言うまでもない。

よければ皆さんにも読んで欲しいと思いました。