僕が中学生の頃にはなかった「トライやるウィーク」という、中学2年生が対象の社会体験活動の時期がやってきた。6月〜11月がその時期のようだけども、早速来月頭にうちの施設にも何名か来られるようである。

開設して5年目を迎えたが、通所フロアでの受け入れは記憶にあるが、入所フロアでの受け入れはあまり記憶がなく、周りに聞くと、これまでに1回はあったらしい。

僕が介護の仕事を志したのは17歳のとき。ニュースで流れていた老人介護の現場の報道を見て、「僕がしなければ」と勝手に思ったのがきっかけである。友達に話してみても誰も敬遠する仕事であったが、今は志す人も増えたのだろう。
(専門学校は潰れていっているが。)

中学2年生といえば、13〜14才である。そんな若人たちの中で「トライやるウィーク」という体験活動の行き先に老人福祉現場を選んだ、非常に将来有望で、感心な子供たちを事業所が受け入れるにあたっては、当然対応するスタッフの責任は小さくない筈であるし、そういった心づもりで対応して貰いたいと勝手に思っている。

そして、今回3日間のうち、僕が出勤している日(6月1日)の午後から2時間ほど対応するようになっていた。その内容は、「生活機能練習」「レクリエーション」「おやつ」となっていた。

うんうん、悪くないよ。生徒さんには是非ともお年寄りが笑って過ごしている姿を見て貰い、「楽しい仕事なんだと思って貰えるように願う。

(確信はないが)若くして、しかも自分よりも早い時期に老人介護に興味を持った生徒さんはとても立派だと思う。
(もちろん、なぜ希望したかは尋ねてみるつもりだが。)

それでトライやるウィークの体験活動内容例で見ると、うちの施設は、

・ボランティア・福祉体験活動:地域でのボランティア活動、福祉施設等での活動

にあたるんだろうと思われる。

詳しくは知らないのだが、例えば今回、うちのような老人保健(福祉)施設を出向先に選んだ生徒さん達だが、どうなんだろうか。「老人介護」というカテゴリーで選んだのか、単に受け入れ先に載っていた施設名で選んだのか。以前3つくらい希望を出して決まる、って聞いた気がするのだが、なぜそんな事をブログに書いているのかというと、非常に気になったことがあるからだ。

トライやるウィークでうちに来られる生徒さんの中には、いかにも老人介護の体験というカテゴリーから外れた欄を見て、僕だけに限らずだが、目ん玉が落ちそうな位に驚いて笑った「ある文字」が目に入ってきたからだ。

まぁ自分の子供ではないとはいえ、ちょっと酷いと思ったんだが、その内容はこれだ。(1・2・3。)

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  事務  │  『花の水やり』  │
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マジか?と。

それはあんまりだ、と。

つまり、例えば「老人介護の体験活動」というつもりで緊張してやってきたものの、家に帰って、お家の方に、「花の水やりとかさせられました」では、あまりにもその子が不憫。そりゃ僕じゃなくても「酷い。(≧ω≦。)ププププププ」と笑っちゃうよね。

仮に「事務職」という希望だったとしても、やっぱり変わらんわね。いや、いいんですよ。別に。ただ自分だったら絶対に嫌だって思っただけのことですから、気になさらないで下さい。

「うんぼぼ、誹謗中傷だぁ!! 回覧回してやるぅ!!」って言われても“うっとおしい”ので…。



「推進委員会と学校との打ち合わせ」の段階で体験内容は当然先方には伝えてはあるんだろうが、納得されたんだろうか。受け入れ先を刺激してはいけないと、学校側は何も言わなかったと勘繰るのは早計か。

その子にとって、実りのある体験であることを切に願っておりますよ。頑張れ。この程度の事でくじけるなよ。おじさんは応援しているぞ。そして、見事な花の水やりっぷりを上から見せてもらうぞ。