2009年06月06日

吸痰、特養介護職員はOKへ。

ネットニュースでたまたまこの記事が載っていたので、少し服薬介助について書こうと思います。

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たん吸引など、特養介護職員に認める…厚労省方針
6月6日14時46分配信 読売新聞

 厚生労働省は6日、特別養護老人ホーム(特養)の介護職員に医療行為の一部を認める方針を固めた。

 看護職員が少ないため、介護職員が無資格で医療行為を担っていることから、認められる行為に関する指針を作って安全確保を目指す。年内に各地の特養でモデル事業を行い、早ければ来年度にも実施する考えだ。

 10日に開かれる同省の検討会でこの方針を説明し、モデル事業の実施を提案する。

 モデル事業では、研修を受けた介護福祉士が、医師や看護職員の指示を受け、口腔(こうくう)内のたんの吸引と、経管栄養の経過観察、片づけを行い、指針作りの参考にする方針だ。

 特養は全国に約6000か所あり、約40万人が暮らしている。「生活の場」と位置付けられているため、看護職員の配置基準は入所者100人あたり3人と、病院などに比べて手薄だ。約75%の施設が基準より多い看護職員を配置しているが、夜間も常に看護師がいる施設は2%程度。同省の調査では、たんの吸引の約2割は看護職員が手薄な午後10時台〜午前5時台に行われていることから、実際には介護職員が一部の医療を行っている実態がある。本来、医療関係者にしか認められないため、医師法違反に当たるとして、行政指導を受ける施設も多い。

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だそうです。

ここで重要なのは、特養だということ。一定の条件下で許される、ということです。

老健は24時間、看護師さんがおりますので、該当しないわけです。

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服薬行為について職場で議論になりかけておりますが、NSが24時間いるのに介護士に服薬介助を求めることは適法かどうかではなく、NSが専念出来るようにすべきだと思っています。それをせずに、法的に問題はないから介護士も…って、僕の感覚とはちょっとズレています。

率先して薬を触る介護士も悪いとは思いますが、僕は原則触りません。触らない代わりにとやかく言いませんが、完全に内服出来ているかどうかと、万が一誤薬しても危険な薬があるかないかは関係のない話だと思っています。

5000歩譲って介護士も薬を触るのであれば、責任を持って研修を行って欲しいものです。その辺をいかに対応していくかは、施設の入所者さんに対する責任感が表れるだろうと思いますので、傍観させてもらおうと思っています。

ちなみに、2005年、厚生労働省から「医行為」の範囲に関する通知が出され、介護従事者が行われる範囲が明確となっている内容は以下の通りです。

■医行為の範囲外
1 体温計による腋下・外耳道での体温測定
2 自動血圧測定器による血圧測定
3 新生児以外で入院治療の必要がない人への動脈血酸素飽和度を測定するためのパルスオキシメーターの装着
4 軽徴な切り傷、すり傷、やけどの処置(汚物で汚れたガーゼ交換を含む)
5 皮膚への湿布の貼付や目薬の点眼、一包化された内服薬の内服、肛門からの座薬の挿入。鼻腔粘膜への薬剤噴霧の介助(容態が安定していて医師などの経過観察の必要もなく、使用方法などに専門的配慮が不要という条件を満たす場合)

■原則、医行為として規制する必要がない行為
1 爪やその周囲に異常がない場合の爪切りや爪の手入れ
2 重度の歯周病などがない場合のブラシや綿棒による歯・口腔粘膜・舌の汚れの除去
3 耳垢の除去(耳垢塞栓の除去を除く)
4 ストマ装具のパウチにたまった排泄物の除去(肌に密着した取替えを除く)
5 自己導尿を補助するためのカテーテル準備や体位の保持
6 市販のディスポーザブルグリセリン浣腸器による浣腸

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さて、どうなるか。

unbobo_boy at 22:09│Comments(7)仕事関係(介護) 

この記事へのコメント

1. Posted by おやじ   2009年06月07日 06:59
参考になりました

医療行為範囲外の行為、行為は許されていますが判断や結果での医師への上申等は看護師の行為でしょうね
また、未だに介護職さんの中には爪きりは医療行為って言い張っていらっしゃる方もいますわ
2. Posted by 管理人   2009年06月08日 11:53
爪切りも普通の状態であれば僕らでも基本的には問題ないと思いますが、巻爪は怖いですねぇ。爪の中に肉が入り込んでケガを負わせる例もあると聞きますから。巻爪はNSなどに任せていますが、白癬菌でやられた水虫も含めて、普通の爪ならば切ってますね。過去に肉を切っちゃった事はあります
例のALS患者さんの居宅での吸痰など、NSなどの医療行為を許可された資格を持った人が現実的に対応出来ず、これまで国会などでも議論されてきたのはご承知の通りですが、居宅と施設、特養と老健などそれぞれ取り巻く状況は違うはずですが、なんか一律に考えていて、対応出来る人がいないから範囲を広げて介護士に、というのは安易な考えだと思っています。
もちろん、記事にもあるように「研修を受けた」という条件付きになっていますから、それも当然と言えば当然ですが、ちょっと残念に思う事があります。

また関連した記事を書こうと思います。
3. Posted by ミスチル   2011年06月14日 00:17
様々な意見があるとは思います。この医療行為についての件については、インスリンや胃瘻やストーマやバルーンの取り扱いや点滴挙げればきりがないし、在宅では、資格のない者が取り扱っているのが現状だし、それを施設では、資格者だけしか取り扱えない法律ならそれをできるような(資格者が取り扱える)体制と人員配置にしてから言え!と厚労省に言いたい。現場を知らない人間が机上で、物事を言ってるからそういう発想になってしまうんでしょうかね?失敗すれば、責任問題になるから失敗しない事が前提ですけど・・・
4. Posted by 管理人   2011年06月15日 02:49
先日の会議では、耳かきについて話したんですが、職員が行う耳かきを禁止されていて、耳鼻科に受診して掃除をして貰う、と正式に決められています。しかし、実際に耳鼻科受診した方はいません。行くはずありませんよ。耳かきに病院受診ですよ!?
アホか、って話ですよ。いちいち看護師さんが付いて行くことになってますが、そんな暇あるわけないから実際に行けない。耳かすは溜まり放題で実質の放置。以前にも議題に挙げたんですが、いい加減に頭にきて、3度目の訴えをしました。
僕が家族なら呆れてモノが言えません。
5. Posted by おおぞら   2011年07月06日 06:18
ご無沙汰してます。
お元気でお過ごしでしょうか?
いろいろ議論を繰り返しながら、様々な事が決められる・・・。
しかし、おかしな話は沢山あり現場を理解しない方の発想は、頭を傾げてしまいます。

上記内容と話は離れますが、
うちの介護職員の意識の問題も大きく、情報をきちんと把握することも専門職として重要であること、自分たちの役割は何か?責任をもってやっているのか?正確な情報をもって根拠をもってやってるのか?疑問を感じる毎日です。

看護師は、きちんと学校を出て厳しいカリキュラムの中叩き込まれ資格を手にしています。中には???って人がいるかもいれませが・・・。看護師は専門職としての責任感は、介護職と全然違います。

それは、様々な場面で見えてくるのですが、うちでは介護職員の教育がまだまだです。
6. Posted by おおぞら   2011年07月06日 06:25
続き・・・

統一した教育プログラムが必要であることを感じます。

もっと、資格に責任を持ってほしい。

ただ、看護師も介護の分野介護士の理解無く判断発言も見られるので、もっとその辺の教育もしてもらいたいものです・・・。
他職種の連携で触れられる職種に介護職がどのように位置づけられ、説明されているのか・・・?
わからないですが。社会的にもまだまだ低くとらわれている感じがします。

うちは、まだこんな感じなんですが、管理人さんのところはどうですか?
7. Posted by 管理人   2011年07月12日 12:09
おおぞらさん、ご無沙汰です。コメント返してたら多くなってしまったので、記事にしてアップしましたので、ご一読下さい

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サブタイトル
【老健で闘う介護人】

    三児の父です。

上の絵は次男が(当時3才4ヶ月)が 筆ペンで書いた顔です。
優しさ溢れてます。
神懸かってます。

老人保健施設で介護士をしています。変わることなく闘っていきたいと思います。

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