うちのおばあちゃんは3年前の12月30日に脳梗塞で倒れました。その時の町内のH病院の対応の悪さが功を奏し(イヤミ)、すっかりと左半身に後遺症が残りました。倒れた年の夏にも倒れて、その時は「脳虚血」だったらしく、後遺症は無く、入院した夜だけ一過性の認知症状が現れ、夜中の病院を徘徊され困りました。後で「全然覚えてない」って言ってましたけど。
その脳虚血の時も自宅で計った血圧は上が240。尋常ではない数値。っていうか初めて見たよ。そして夜間の救急を受診し、そこで計った血圧も220超。それでも宿直の医者は病院にやってこず、電話で看護師に指示して、家に帰らせようとするんだから、大したもんだ。
医師免許ってどこの駄菓子屋で売ってるんだか。
そしてその年の12月30日に再び・・・。あの時の医者には当たらず幸いではあったのだが、いかんせん発見が遅かった。ごめんよ。おばあちゃん。


今年の6月に米寿を迎えた88歳のおばあちゃんが昨日から2泊だけショートステイに行ってます。比較的近所(裏道を通ったら7分くらいかな)の特養で、今回で3度目の利用。自分の職場でない所がオシャレ( ´∀`)つ。

とある特養
その特養に入るのは、僕自身初めて。11時30分。受付を済ませると、なんと事務員さんが居室前まで案内してくれた。
(うちとは違うな。ストレッチャーを家族さんが持って上がってくる位だもの。あれには呆れたな。)

居室に入ると昼食前の排泄ケアだろう。ポータブルトイレに座らせてくれていた。ちょっと前までは手摺りを持って立てたんだけど。体動により少し座位が崩れていて、何度か直しつつ、時間が経過。一度、女性職員さんが居室にイスを持って来てくれた。
「どうぞ、お構いなく。」と。

さて、Pトイレに座っているおばあちゃんだが、勝手にこっちがやってしまうのは悪いだろうと、職員さんが来られるのを待っていると、しばらくして僕よりも背が高く、男前のナイスガイが丁寧な口調で訪室。目が合う。見たことある顔である。

やりにくかろうと、「あっ、出ますね。」と子供たちを連れて居室より出る。

すぐに車椅子に乗せてもらったお婆ちゃんが居室より出てくる。

ナイスガイ「あの、UNBOBOさんって・・・。」

僕「M君(仮名)だよね?」

ナイスガイ「(*゚∀゚)っそうそう。」

そう、同級生だったのだ。当時僕が目を付けるほどの男前。しばし話に花が咲く。そこでフロアを任されているようだ。偉いな。
一旦別れダイニングに向かう。ユニットなので10人分の席が用意されていた。席に着き、配膳の様子を見守る。グループホームを含め、形だけのユニットケアは多く存在する事だろう。でもリーダーがしっかりとしていれば、本来の持ち味が活かされる。

ここでも自分の職場と比較し、そして昨夜の男会での話とオーバーラップし、ちょっとテンションが下がった気がしないでもない。
言い忘れたが、そのナイスガイは高校の同級生でクラスメートではないが、隣クラスだったりした。というのも、僕は英語コースだったので3年通して同じクラスだったから。

卒業時点から数えても今から14年も前のこと。ついこの間の事なのに、14年と数字で見ると、昔話に聞こえるな。当時は今よりも介護の道を志す人も少なくかったと記憶している。ましてや男となると尚更である。

「介護は女の仕事」なんて、さすがに今では言われてないとは思うが、僕はこの仕事は男の方が向いていると思っている。かと言って男ばかりではいけないが、女性ばかりだともっといけない、というのは問題発言か。言い方を変えれば、もっと男性職員が居るべきだ、となるか。


<某施設>
「入所者さんの事を考えて、男性同士の夜勤は原則的に無し」とします。
(↑これって男性差別なんですが、その事の自覚は・・・、ございませんね。聞いた僕が悪かったです。はい、すみません。羞恥心は男の人にもあるんですけど、取るに足らんですかね。)

話をもどして、おばあちゃんの食事。自力摂取を見守りつつ、途中から介助に入った。入れ歯は壊れていて、新しく作る事は困難。同級生のナイスガイと介護の話をしながらの食事介助。そんな中、そこに慌しさなど微塵も感じない。テレビは静かについている。ごく普通の家庭である。一瞬、まともなグループホームと錯覚しそうになった。介助も残りもう少しという所で、うちのおばあちゃん。なんと喉に詰まってしまった。無論、慌てたりはしない。ちょっと様子見。でもやっぱり詰まってそう。
掻き出して、「ゲホッゲホッ。(TДT)」しばし休憩。

自歯はあるが、かみ合わせ部分はなく、噛んでるつもりでも飲み込みに近い。施設側はおばあちゃんに合わせた刻みで提供してくれている。水分は口からダラダラとこぼれやすい。嚥下が日々落ちている。

φ(.. )おばあちゃん、ごめんよ。

そんな、おばあちゃん。そのナイスガイを見て、若干聞き取りにくい声で「ええ男だなぁ」と喋りかけている。そんな事を言うおばあちゃんにビックリしてしまった。さらに「あんたら二人似とるわ」って。笑顔がまぶしい。

食事介助中、仕事の在り方の話になり、どこも同じような問題を抱えている。言うまでもない、マンパワーの質の問題である。やはり、自立支援の意識をもつスタッフは少ないそうだ。その時、僕はかつての「手すり事件」を思い出していた。食事に関しても同様である。最近うちの職場に来られた男性スタッフを知っているらしく、ちょうど昨夜、男性職員の集まりで寄ってた事を話し、その時の男会で話題に上がった食事に関して話していた。

ナイスガイ「あぁ、あるなぁ。そういうの。やっちゃうんだよなぁ。」

僕「早くしてもダメなのにねぇ。」

ナイスガイ「一緒に仕事したら、いい仕事が出来そうだね。」

互いに介護観を理解しあえるのが嬉しかった。

とある特養2


さぁ、動くか動かざるか。動かざるか動かざるか。