職場の話ですが、介護職員の手当てが増えるようです。このように、社会的地位とは言えずとも、価値が上がるのは良いことです。もちろん、最近メディアで報道されている、来年度の介護報酬の引き上げのことではなくてです。

看護師さんは、全国的に見ても再就職には困らないくらい足らず、また募集しても応募がなかなか無いという状態ですから、条件の良い職場に看護師さんが流れるのは自然の摂理。
我々介護士は何十年もの間、安い給料で、肉体的に負担が大きいだけでなく、汚い仕事も多く、あまり労働力が集まるとは言い難い職種だと思います。楽しい事も多いですが・・・。

報道にもありますように、介護職の待遇の低さから長続きしなかったり、特に男性においては結婚を機に事実上退職を強いられるような状況が非常に長い間続いてきています。

僕みたいに結婚後、復帰した人もいますけども

通達によりますと、介護職員で月額数千円の手当てアップ、看護職員は1万数千円のアップという事で、当該労働者としては誰しもが歓迎するものでしょう。

事業所側から積極的に待遇の改善を図るのは、(該当の)働く労働者に良い影響を与える事は言うまでもありません。

ただ、当然老人施設というものは介護・看護のスタッフだけで運営されている訳ではありません。事務員さんもおられますし、老健でしたらリハビリのスタッフもおられます。特に個人的に気になるのが厨房の職員さんですね。あくまでも個人的な印象に過ぎませんが、最も過酷ではないかと思います。具体的には書けませんが、僕なんかでは到底務まりません。もちろん、入れ替わりが無かった訳ではありませんが。

ですので、他職種も待遇が向上して欲しいとは思っています。

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【ニュースから引用】
『厚生労働省は10月31日、第5回の「安心と希望の介護ビジョン会議」において、介護従事者の処遇改善を図るため、2009年度の介護報酬改定で3%引き上げると公表した。これにより、介護職の賃金を月額2万円上げるとし、介護職10万人の増員を目指す。プラス3%の介護報酬改定に伴う保険料の急激な上昇を抑制するため、09年度は上昇分の全額を、10年度は上昇分の半額を国費で賄う。国費は1,200億円程度。』
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【↓ついでに引用】
『やりがいを持てる勤務環境作り、職員が定着する魅力ある職場作りを実現すべきだという。』
→その通り。

『努力して、利用者の介護度が下がるのはいいことなのだが、単位は下がり、報酬も下がるという矛盾を指摘した。』
→その通り。
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介護保険制度が導入され8年。これまで2度改定されているが、いずれも引き下げられており、引き上げが実現すれば、初めてのこと。


(なぜ2万円なのか?)
介護報酬3%アップは金額にして約2100億円
 → これを約80万人の正規介護職員に単純分配すれば1ヶ月21875円のアップとなる {2100億円÷(80万人×12ヶ月)}
実際には、別に非常勤職員もいるので、ならすと2万円を切る可能性も当然ある。

結局は年明けの介護報酬改定の詳細を見ないと分からないけども、対象となる事業所には条件が付くかも知れず、そうなると全国の全ての事業所に・・・、という訳にはいかない。積極的な人員配置を行っている事業所とか。
勤務先がどうなのかは分からないけども。

どうなんでしょうか。来年度、つまり平成21年度からの介護報酬の引き上げという事は、平成21年4月の介護報酬請求分からの適用でしょうか。だとすれば、問題なく介護報酬が支払われれば、6月28日(毎月28日が介護報酬の支払日のはず)という事でしょうか。つまり、最短で6月末の給料日か、締め日の理屈で7月の・・・。

まぁどうでもいいでしょう。

付随した問題に、「増収分を職員の賃金に回すか否か」という点があります。この辺りは一斉に情報が行き交うでしょう。一つの楽しみではありますね。


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『療養介護士(仮称)』に関してはまた別の記事で。